「『FMにおける運営維持業務の改革』満足度の視点から」(研究部会-9)303号室
運営維持手法研究部会
『FMにおける運営維持業務の改革プラン』として、仕様発注・評価手法から性能発注・評価手法への転換を目指し、『ユーザーの視点に立ったファシリティ運営維持の業務とその定量的評価に関する提案』をテーマとして取組んでいる内容を紹介します。
具体的には第一段階としてオフィスを対象に「オフィスワーカー」「テナントオーナー」「ビルオーナー」への満足度調査の実施と分析・評価から問題点などを解明し、それぞれが納得感を持てるポイントを探りだすことで、オフィスファシリティにおける最善(The Best Practice)の評価方法を目指す取組み内容と今後の課題について紹介します。
「公共施設経営の可視化(視えるか)への挑戦」(企画-7)304号室
板谷敏正:プロパティデータバンク(株)
国及び自治体が保有する公共施設(建物)の総面積は約7.0億uあり、関連する土地資産なども合わせると大量の資産がストックされている。近年これらの公共施設に関しては、未利用施設の活用や施設統廃合を含む保有施設量の適正化や余剰施設の貸出しなどの手法が検討されるとともに、国有財産法改正など関連法規の整備などがすすめられている。JFMAでは2006年度よりPRE/CRE特別検討委員会を設置し、公共施設の資産戦略を検討するとともに、専門WGを設立し公共施設に関するデータ分析等の作業をすすめている。本発表はそのWGでの研究成果や様々な開示情報に基づく公共施設経営の可視化に関する成果を紹介するものである。PREとはPublic Real Estateの略であり、当委員会では公共施設を「不動産資産」と捉え、資産をより効果的に活用する手法や適正な保有不動産の量あるいは効率的な管理手法など検討している。専門WGでは、既に公開されている自治体バランスシート、施設白書、公営企業年鑑などの情報を集約し、ストックの量、活用状況(回転率)、収益性などの経営面に加え、老朽化度、耐震の必要性など問題点やリスク情報についても分析評価を実施するとともに、なるべく視覚的な分析手法を試行し経営状況の「可視化」に挑戦している。
「PRE/CREに関するパネルディスカッション」501号室 (社)日本ファシリティマネジメント推進協会では、1987年の設立当初から、施設資産(PRE: Public Real Estate / CRE: Corporate Real Estate)戦略をFMの重要な分野と捉えて、その普及・定着のための活動を展開してまいりました。
そして、昨今では、官庁においては、「行政改革推進法」が制定されて「国有財産法」が改正され、民間においては、「資産の保全」を目的の一つとして掲げている「金融商品取引法(日本版SOX法)」に基づき、内部統制報告書」の提出が義務付けられる等、ファシリティを施設資産(CRE/PRE)と捉えたFMの実践がより一層求められてきております。
この度は、このような状況を踏まえて、「民間における施設資産(CRE)のマネジメント」と「官庁における施設資産(PRE)のマネジメント」に関わる事例発表とディスカッションを通じて、現状の課題と今後の進め方を明らかに致します。