BIMとの連携によるFMの高度化と ビジネスモデルの創出を目指して |
![]() 部会長:猪里 孝司 大成建設株式会社 認定ファシリティマネジャー 一級建築士 |
●keywords●
BIM / FM / IWMS / EIR / ライフサイクル / デジタル情報 |
サマリー | BIM(Building Information Modeling) は建築のライフサイクルにわたって建物情報を活用する手法である。さまざまな関係者、職能の情報共有・情報統合の基盤であり、政府が提唱している「Society5.0」の一端を担うものといえる。設計や施工期間中に蓄積された情報を、運用段階で活用することによりLCC 低減やサービス向上が期待できる。日本型BIM・FM 連携によるFM の高度化とビジネスモデルの創出を目指して活動している。 |
活動内容 | 月に一度、部会を開催しFM とBIM の連携について、自社および国内外の事例発表、効果や課題について情報共有している。また建物完成後の運用や維持管理の効率化・高度化、資産価値の向上のためにファシリティマネジャーがBIM から必要な情報を入手するためのファシリティマネジメントのためのEIR(発注者情報要件:Employer’s Information Requirements)について議論している。
※定例会開催日程(原則) 最終木曜日16:30〜18:00、月1回 |
成 果 | 2019 年8 月に「ファシリティマネジメントのためのBIM ガイドライン」、2022 年7 月に「ファシリティマネジメントのためのBIM 活用事例集」を発行した。前者はFM でのBIM 活用のために必要な事項をまとめたもので、ファシリティマネジャーおよび関係者の役割、事前に取り決めておくべきことなどについて解説している。後者はファシリティマネジメントでBIM を活用している10 の事例を紹介している。
※研究成果の詳細を閲覧することが可能です: 「研究成果 他」の項目へ ![]() |
メンバー | 部会長:猪里 孝司(大成建設)
副部会長:石曽根 栄之(FMシステム) 友景 寿志(大成建設) 部会員:赤尾関 剛志(フジタ) 阿久津 太一(山下PMC) 安蘓 秀徳(個人) 足達 嘉信(鹿島建設) 飯島 勇・山崎 敬史(福井コンピュータアーキテクト) 石坂 貴勲・松永 文彦(アイスクウェアド) 石原 健司・鎌田 佳子(ザイマックス総研) 今野 一富(高砂熱学工業) 井上 雅子(セコム) 遠藤 隆一・高森 和志・宮腰 崇弘(NTTデータ) 大川 英二・奥村 潤・土田 真一郎・東川 久孝(日本郵政) 大西 康伸(熊本大学) 小笠原 峻志・竹内 陽一(デロイトトーマツコンサルティング) 緒方 健人(日積サーベイ) 木村 謙(ベクターワークスジャパン) 佐々木 庸平(イズミコンサルティング) 佐藤 浩・平林 裕治(清水建設) 鹿野 護・最上 佳彦(竹中工務店) 繁戸 和幸(安井建築設計事務所) 志手 一哉(芝浦工業大学) 柴田 英昭(FMシステム) 下田中 龍宏(日比谷総合設備) 白川 愛幸(日本空調サービス) 杉野 喬生(ワークパス) 杉山 真一(プロパティデータバンク) 諏訪部 泰徳(戸田建設) 袖野 崇(マルホ) 高野 剛(安藤・間) 立石 賢太(ダイダン) 田邉 邦夫(東急コミュニティー) 辻村 啓一(構造計画研究所) 露木 博視(オフィス露木) 寺嶋 実(個人) 堂本 勇人(熊谷組) 中尾 光延(ビケンテクノ) 長尾 崇子(個人) 似内 志朗(ファシリティデザインラボ) 野口 順二(日本メックス) 原 悠子(個人 旭山 陽子(明豊ファシリティワークス) 古橋 秀夫(東京美装興業) 堀 雅木(第一生命保険) 堀永 定己(大和ハウス工業) 牧 幹夫(ボルテックス) 松岡 辰郎(NTTファシリティーズ) 丸山 行宏(森ビル) 溝上 裕二(ジョーンズラングラサール) 光田 祐介(日建設計) 焼山 誠(大林組) アドバイザー:飯田 千恵(大塚商会) 事務局:鈴木 克己・山田 勝彦(JFMA) |
・「FMのためのEIR※」の普及
・FMで利用するためのBIM標準データの規格検討
・BIMとFMの連携によるBIM及びFM双方の高度化
2019年6月に国土交通省が立ち上げた「建築BIM推進会議」では建物完成後の維持管理・運用段階でのBIM活用が焦点のひとつとなっている。JFMA代表として、引き続き本会議および関連する会議体に参加し、FMでBIMが活用できる環境づくりの実現に向けて意見する。また、BIMに関連する学会や団体と連携し、FMが必要とするBIMについて積極的に情報発信する。
・「建築BIM推進会議」とその下部の部会である「建築BIM環境整備部会」および作業WG、「BIMを活用した積算・コストマネジメントの環境整備協議会」への参加
・他団体と連携しFMのためのBIM標準データの規格を検討する。
・イベント等で「FMのためのEIR※」を広報し、普及につとめる。
※EIR:発注者情報要件のことで、BIMデータの詳細度、プロジェクト過程、運用方法、契約上の役割分担等を定めた要件書
・「FMのためのEIR※テンプレート集」の制作
・FMで利用するためのBIM標準データの規格検討
・BIMとFMの連携によるBIM及びFM双方の高度化
2019年6月に国土交通省が立ち上げた「建築BIM推進会議」では建物完成後の運用段階でのBIM活用が焦点のひとつとなっている。JFMA代表として、引き続き本会議およびその下部の部会で「建築BIM環境整備部会」および作業WG、「BIMを活用した積算・コストマネジメントの環境整備協議会」に参加し、FMでBIMが活用できる環境づくりの実現に向けて意見した。
また月1回開催した研究部会では、「FMのためのEIR※」(仮)の企画。内容について議論し、部会員で分担し執筆した。
2024年4月からITメディア社のブログ”ITmedia BUILT「BIM×FM」”にFMとBIMについての記事を部会員が持ち回りで執筆している。
※EIR:発注者情報要件のことで、BIMデータの詳細度、プロジェクト過程、運用方法、契約上の役割分担等を定めた要件書