選択の自由としてのユニバーサルデザイン |
![]() 部会長:児玉 達朗 福島県大熊町役場 認定ファシリティマネジャー 博士(工学)、一級建築士 |
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オフィス/ ダイバーシティ/ バリアフリー/ ユニバーサルデザイン/ 排除アート |
サマリー | ユニバーサルデザイン(UD)は、「年齢、性別、国籍、障害の有無などにかかわらず、可能な限り多くの人が利用しやすい製品、環境、サービスを目指す設計思想」であり、その理念は「誰一人取り残さない」というSDGsの目標と深く結びついている。これは、持続可能な社会の実現に向けた重要な柱となる。一方、こうした理念と矛盾する「排除アート(その場所をあらかじめ想定された用途以外で使われることを妨げるようにデザインされたもの)」が、近年の公共空間に見られるようになった。本稿では、UD の基本理念を踏まえつつ、ファシリティマネジャーが果たすべき「人、組織、社会に貢献する役割」について、「誰一人取り残さない」という理念と「公共の秩序と快適性の維持」という視点の両立の中で課題を提起する。 |
活動内容 | 本部会は2003 年の発足以来、オフィスにおけるユニバーサルデザインの実現に向け、以下の3 つの手法を提案してきた。@ UD ガイドラインの策定、A UD 総合評価手法(CASUDA)の開発、B UDレビューの考案である。
※定例会開催日程(原則) 第2水曜日21:00〜22:00、月1回 |
成 果 | 調査研究報告書として「オフィスのユニバーサルデザインに向けて」(2004 年)、「ユニバーサルデザイン総合評価手法」(2006 年)、「オフィスのユニバーサルデザイン導入事例」(2008 年)、「オフィスのユニバーサルデザインを語る」(2010 年)として発刊された。さらに2013 年度からは「ダイバーシティ」を主題に取り上げ、シンポジウム記録集『ダイバーシティの時代』(2014 年)を刊行している。
※研究成果の詳細を閲覧することが可能です: 「研究成果 他」の項目へ ![]() |
メンバー | 部会長:児玉 達朗(福島県大熊町)
副部会長:波多野 弘和(日本郵政) 部会員:栗木 妙(コクヨ) 塩川 完也 (フリーランス) 田上 英恵(三井住友銀行) 千葉 亨二(板橋区) 仲田 裕紀子(コンセプトライン) 野瀬 かおり(ファシリティマネジメント総合研究所) アドバイザー:似内 志朗(ファシリティデザインラボ) 森山 政与志(生活環境・企画設計工房) 事務局:成田 一郎・佐藤 芳宏(JFMA) |
選択の自由としてのユニバーサルデザイン
@は定期的。ABは不定期。Cは随時。
@ 定例会(定期的)
毎月第2水曜日に定例会を開催し,テーマに沿った意見交換を行う。特にUDとは対極に位置する「排除アート」について,その出現の背景や社会性について知見を深めていきたい。
A UD事例の視察
UDに係わる事例を視察し,そこからの知見を得たものを広く発信することを考えている。対象とするUD事例は幅広に捉え施設の実績だけに拘らず,研究成果やUD実践活動なども対象としたい。
B UDナイトトーク
2024年は中断した2020年度からスタートしたUDナイトトークを継続する。これまでのライブ配信方法を見直し,オンデマンド配信を試行する。
C 部会メンバー個々の活動支援と共有(随時)
研究部会のメンバーの多くは、何らかの形でユニバーサルデザインに関連した業務や執筆等の活動(建築計画、地域行政、ビルマネジメント、コンサルティング、編集、調査研究、WELL、ESG/SDG、健康経営など)を行っている。これらの活動を相互支援し、情報と経験を共有。(昨年同様)
選択の自由としてのユニバーサルデザイン
@は定期的。ABは不定期。Cは随時。