高藤 眞澄:JFMA FM戦略企画研究部会、(株)NTTファシリティーズFMアシスト
井上 哲 :JFMA FM戦略企画研究部会、(株)ビューテクノロジー
経営に貢献するFM戦略のあり方を求めて、これまでに経営資源の主要な3つの財(「人財・組織」 「知財・情報」 「施設・環境」)のマネジメントに注目して、FM戦略の企画・立案・分析・評価のためのツールとして「FM戦略経営フレームワーク」を提案した。今回は、それを活用して、ファシリティマネジメント事例集・第2集(JFMA)に掲載された事例におけるFM戦略のあり方の「見える化」をあらためて試みる。さらに、最近、企業経営において注目されている知識経営、即ち、企業等の持続的競争力の源泉としての「知識創造」を高めるためのFM戦略のあり方を検討した内容を紹介する。
1) 「FM戦略経営フレームワーク」の概要:3つの財とマネジメント施策項目
2) FM事例におけるFM戦略の見える化の検討:FM戦略のための施策比較など
3) 経営戦略としての「知識創造と人間力向上」の意義:経営戦略論における知識経営と重要性
4) 「知識創造と人間力向上」に関する取り組みとFM戦略への視点:文献調査などを踏まえて
5) 「知識創造と人間力向上」への取り組みにおける重要成功要因と評価指標(KPI)の検討
6) まとめと今後の課題