公共施設FM研究部会 (SCM08) 【施設事例研究】
「公共施設等総合管理計画」が、実践的な運用がなされるように、実態の検証・研究を行うとともに、公会計との連携を探索する |
部会長:橋 康夫
公益財団法人 群馬県建設技術センター FM計画室長 一級建築士
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公共資産 施設長寿命化 施設維持保全 まちづくり 公共施設等総合管理計画 個別施設計画 SDGs 公会計 |
サマリー |
多くの自治体においては、総務省が提起した「公共施設等総合管理計画」の改訂がされ、「個別施設計画」と協働した実践的な運用が求められてきている。
改訂が絵に描いた餅にならないように、実態を検証・研究することで、今後の展開を探る。
また、施設台帳の一元化が進みつつある中で、公会計との連携について、探索する。 |
活動内容 |
当部会は、公共FMの普及推進の実践役として、最新情報の収集と調査・研究を行うことを目的としている。
時の話題をテーマとして、自治体職員や研究者及び実践者を講師に招き、毎月定例会を開催し、意見交換を行いながら、テーマの探求に努めている。
また、インフラマネジメント研究部会やFM戦略企画研究部会とも連携しながら、公共FMのあるべき姿を探求している。
※定例会開催日程(原則) 第3木曜日15:00〜17:00、年10回 |
成 果 |
毎月の定例会においては、産・学・官の実践者を講師に招くことにより、公共FMの最新情報を知ることが出来るとともに、意見交換を通じて、部会員が自己研鑽を深めた。
秋の夜学校においては、公共FMの入門講座的な内容を受講される方々に提起し、公共FMへの関心を深めた。
2月に開催されたファシリティマネジメントフォーラムにおいては、定例会で得た公共FMの最終情報を中心としながら、実践モードへの提起が出来た。
部会に集うことで、自治体等FM連絡会議や建築学会・建築士会連合会等のFM活動団体との人的交流が図られるとともに、公共FMの本質に近づけた感がある。
※研究成果の詳細を閲覧することが可能です: 「研究成果 他」の項目へ
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メンバー |
部会長:橋 康夫(群馬県建設技術センター)
副部会長:今岡 夕子(アジア航測) 戸梶 大(墨田区) 萩原 芳孝(久米設計)
部会員:安蘓 秀徳(前部会長・東京美装興業) 青木 昭夫(エフエム・スタッフ)
青木 秀樹・宮寺 修・渡辺 隆(パスコ) 安藤 亨(三重県建設技術センター)
糸山 克平(日本管財) 江角 健治(江角建築事務所) 遠藤 貢(千葉市)
小野木 康介(アジア航測) 加藤 哲夫(アイネット・システムズ)
川口 誠(MLCMコンサルティング) 神林 弘行(山下PMC) 喜多 崇裕(オカムラ)
小島 健史郎・三木 麻侑(森田会計事務所) 小永井 耕一(東京都環境公社)
笹川 かおる(吹田市) 佐藤 隆良(サトウファシリティーズコンサルタンツ)
重富 賢太郎(個人) 篠原 雅和(オリエンタルコンサルタンツ) 島津 久夫(芦屋市)
下野 勝秀(住友セメントシステム開発) 代田 一郎(馬場設計)
杉本 憲治・椿 幹夫(梓設計) 須田 雅帝(沼田市) 角野 秀樹(内田洋行)
田中 晃(建築保全センター) 田中 洋子(五星) 千葉 亨二(板橋区)
戸田 正保(個人) 野呂 弘子(日本郵政) 橋本 直子(佐倉市)
松成 和夫(プロコード・コンサルティング) 三上 勇樹(青森県)
南野 稔(サウスフィールド・マネジメント) 宮下 昌展(エムケイ興産)
山本 康友(東京都立大学) 横田 慎一(行政経営支援機構)
事務局:佐藤 芳宏(JFMA)
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2024年度のテーマと活動内容 【活動計画】
メインテーマ
設計画の運用が課題とされているところである。改訂が、空論にならないように、実践的な運用がされいるのかを検証・研究し、公共FMにおける設計方針策定ガイドラインを策定するとともに、公会計との連携について探究する。
活動計画
- 方針
・公共FMの最新情報の収集及び動向を継続的に調査し、公共FMのあり方を研究する。
・公共FMの普及推進の実践役として、各自治体へ部会としてのアピールを行う。
・公共部会特別会員等への情報提供及び支援を行う。
・建築保全センターや日本建築学会及び日本建築士会連合会等の関連団体や研究機関及びJFMA内の他研究部会との連携、とりわけインフラマネジメント研究部会やFM戦略企画研究部会等との情報交流、共同検討会を行い、インフラ・箱物とまちづくりの関連性等を探る。
- アクション
・月1回(2月8月除く)定例の部会を開催し、官・学・民の実践者を講師として招き、研究討議を行うとともに、資料集としてまとめる。
また、公共施設設計方針策定のためのガイドブックを出版する。
・ファシリティマネジメントフォーラムにおいて、公開シンポジウム等を開催し、公共FMのさらなる推進を図る。
・公共特別会員への情報の提供や秋の18講座におけるセミナーの実施で、部会員及び公共特別会員の増強を図る。
・各自治体が改訂を行った「公共施設等総合管理計画」の状況や内容について、FM推進に向けたものとなっているかを検証するとともに、公共特別会員へ情報提供を行い、改訂された内容の調査を継続的に行う。
・改訂された「公共施設等総合管理計画」の改訂自治体の特徴、相違等の分析を行う。
・公会計連携に関して、ワーキンググループを形成し、FM連携を実現するための研究を行うとともに、資料収集等を行い、探究する。
2023年度のテーマと活動内容 【活動報告】
メインテーマ
2023年度は、改訂された「公共施設等総合管理計画」について、各自治体が、運用に向けて始動できたかの検証・研究を行うとともに、公会計との連携について、ワーキンググループを立ち上げるとともに、公共資産の有効活用のための実践活動について研究を行った。
活動実績
- 方針に基づくもの
・公共FMの最新情報の収集及び動向を継続的に調査し、公共FMのあり方の研究を行った。
・公共FMの普及推進の実践役として、各自治体へ部会としてのアピールを行った。
・公共部会特別会員等への情報提供及び支援を行った。
・建築保全センター等の関連団体や研究機関及びJFMA内の他研究部会との連携、とりわけインフラマネジメント研究部会やFM戦略企画研究部会等との情報交流、共同検討会を行い、インフラ・箱物とまちづくりの関連性等を探った。
- アクション
・月1回定例の部会を開催し、官・学・民の実践者を講師として招き、研究討議を行い、部会員の糧とした。
・JFMAフォーラムにおいて、公共FM部会の発信セミナーを行い、さらなる推進を図った。
・公共特別会員への情報の提供や秋の18講座でのセミナーの実施で、部会員及び公共特別会員の増強を図った。
・各自治体が改訂を行った「公共施設等総合管理計画」の状況や内容について、FM推進に向けたものとなっているかを検証するとともに、公共特別会員へ情報提供を行い、改訂された内容の調査を継続的に行い、課題点の見い出しを行った。
・「公共施設等総合管理計画」の改訂に合わせ、公会計との連携推進のために、調査研究部会の関連部会員も含めたワーキンググループを立ち上げ、実践研究をスタートさせた。
- 定例部会の開催
・4月:「人口減少とインフラDXを踏まえた公共施設マネジメントへ」
講師:名古屋工業大学教授 秀島秀三 様
・5月:「帰還困難区域の旧小学校を活用したインキュベーション施設の構築」
講師:大熊町役場企画調整課主幹 児玉達朗 様
・6月:「公共FMと公会計の連携」
講師:クロスポイントコンサルティング且謦役 松村俊英 様
・7月:「佐倉市における公共施設総合管理計画策定以降の取組み」
講師:佐倉市資産経営部資産経営課FM推進班長 橋本直子 様
・9月「公共FMにおけるZEB化カーボンニュートラル達成に向けて」
講師:北九州市立大学国際環境工学部建築デザイン学科准教授 安藤真太朗 様
・10月「公共FMと会計〜神戸市における取組から」
講師:上鶴公認会計士事務所代表 上鶴久恵 様
・11月「新たな前提条件に対応した公共施設再編計画:2020年代の公共FMを展望する」
講師:東京大学工学系研究科都市工学専攻准教授 瀬田史彦 様
・12月「どうする公共施設再編〜自治体担当者のお悩み解決に向けて」
ゲスト:熊本学園大学大学院会計専門職研究科教授 大塚成男 様
・1月「都市政策とファシリティマネジメント」
講師:芦屋市都市政策部長兼都市戦略室長 島津久夫 様
・3月「自治体の働き方とワークプレイス」
講師:合同会社Naka Lab.代表 仲隆介 様
- 秋の18講座での発表。
・テーマ:「公共FM入門編〜「公共施設等総合管理計画」の見直し」
講師:(公財)群馬県建設技術センターFM計画室長 橋康夫 様
- JFMAフォーラムでの発表。
・テーマ「公会計連携による新たな公共FMの実践的展開」
講師:葛v米設計開発マネジメント本部プロジェクトマネジメント室部長 萩原芳孝 様
- 公会計連携ワーキンググループ
・9月「キックオフミーティング」
・10月「フレームワーク」等
・12月「どうする公共施設再編」
研究成果 他
ファシリティマネジメントフォーラム ※ JJ:JFMA機関誌「JFMA JOURNAL」掲載
FM初心者向け秋の18講座・FM秋の夜学校(調査研究部会公開セミナー)
書籍・報告書 他