FMに関係するリスクの洗出しと対策に関する研究 |
部会長:上倉 秀之 FM防災Lab代表 認定ファシリティマネジャー セキュリティコンサルタント 防災士 |
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リスク・リスクマネジメント・災害・事故・事件・紛争・事案・地震・台風・風水害・土砂災害・浸水害・サイバー攻撃・経年劣化・老朽化・陳腐化・他 |
サマリー | リスクマネジメントはビジネス活動の基本であり、ファシリティマネジメントにおいても欠かすことができません。
特に、一度建設したり契約してしまうと容易に変更が効かないファシリティは、計画段階からのリスクマネジメントが重要です。また、施設の運用においてもセキュリティ性によって維持管理費用が大きく影響を受けます。 一方、首都直下地震や南海トラフ地震、海溝型巨大地震の前後に内陸部で発生する直下型地震、大型化する台風や活発化し線状降水帯などを発生させる前線、火山噴火など自然災害のリスクも懸念されます。また、サイバー犯罪や国際有事に伴うサイバー攻撃など新たなリスクも問題化しています。 当研究部会では、メンバーがそれぞれの担当業務で得た知見を交換し、現場で役立つFMのリスクマネジメントを研究しています。 |
活動内容 | 現在、三か年の計画で施設のリスクの再検討を行っています。
2021年度に取り組んだ「ニューノーマルにおけるFMリスク」について、2022年度はFMへの影響を検討しました。 2023年度は懸念される影響に対する対策(事前及び発生時の対応策)について事例研究・情報交換を実施しています。新型コロナウイルスは、「5類」へ移行したのを機会に今年度から見学会も行っています。 引き続きwebでの研究部会開催も行っており月一回の意見交換会を中心に活動を実施しています。 また、部会員には、FMにおけるリスクマネジメント関係のチェックリストやリスク関係のオリジナルイラストの共有(ビジネス使用可)なども行っています。 ※定例会開催日程(原則) 第2または第3火曜日15:30〜17:30、年10回 |
成 果 | 年度の研究成果は「秋の夜学校」と「JFMA FORUM」で発表するほか、毎年「防災セミナー」をweb開催し情報発信をしています。2022年度は各研究部会共同テーマのSDGsにも取り組み、JFMAJournal寄稿の他、webセミナーも発表しています。
また、新型コロナウイルス流行拡大時には関連情報の発信やセミナーの開催など、顕在化したリスクに対する現場で役立つ情報の発信に取り組みました。 ※研究成果の詳細を閲覧することが可能です: 「研究成果 他」の項目へ |
メンバー | 部会長:上倉 秀之(FM防災Lab.)
部会員:池田 隆則(都市総合サービス) 石本 研(ユニティ) 臼田 修一(日本アムウェイ) 岡本 光生(三菱地所) 菅野 誠(三幸エステート) 小菅 正英(イトーキ) 重富 賢太郎(個人) 芝崎 良美(竹中工務店) 嶋田 博幸(スワン電器) 鈴江 俊雄(三菱重工) 関山 雄介(大成建設) 竹内 康介(ぶんぶく) 田中 純一(ビル減災研究所) 土井 洋(日本アイ・エス・ケイ) 野元 庸子(パソナ日本総務部) 日辻 稔(TMES) 藤本 凛太郎(オカムラ) 三橋 源一(BCコンサルタント共衛) 三宅 卓也(NTTファシリティーズ) 山口 晃史(トヨダプロダクツ) 渡部 美紗(あやめ総合サービス) 事務局:大野 高幸(JFMA) |
「Afterコロナにおける本部訓練」
感染は続いているもののAfterコロナを迎え、災害対応・事業継続対応における本部訓練が再開されつつある。
コロナ禍によりリモートワークが普及した反面、対面型の訓練を行うことが困難となった。この間の人事異動等により本部事務局のメンバーが変わってしまい、知見や運営ノウハウが失われてしまった企業も散見される。そこで、自衛消防隊本部隊や災害対策本部などの模擬訓練を研究部会で行い、運営ポイントの確認やFMにおける留意点などを検討する。
本年度も引き続きweb開催とリアル開催を選択し月一回の意見交換会を中心に活動を実施していく。また、23年度後半から再開した見学会も行っていきたい。
「オールハザードアプローチと事案対策」
・ほぼ毎月定期的にzoomにて意見交換を実施。リスクへの対応について検討した。
・9月に「JFMA防災特別セミナー「実践していますか?身近な防災対策」を実施。視聴343名
・研究部会員の協力を得て、6/13先進照明・ユニティ見学、7/20三菱地所「常盤橋タワー」見学、10/5金庫製造・日本アエスケイ見学、11/9アムウェイ防災訓練見学を実施
・3月末「緊急駄段階」の動画収録・編集作業を実施。フォーラムの追加コンテンツとして配信