ウィークリーセミナー開催記録 −2006年−

2006/01/11 2006年首都圏の賃貸オフィスマーケットを読む!

講師:三幸エステート(株) 常務取締役 本田 広昭 氏

『首都圏のオフィスマーケット2006年』
−−強い貸し手市場の再来か?−−
・全国主要都市の最新空撮「変貌の大都市」
・2006年賃貸オフィス市況予測

【時間】18:00-20:00【場所】JFMA【参加費】会員2000円/非会員3000円

2006/01/25 米国FM調査団報告

講師:大成建設株式会社 成田 一郎 氏 外参加者

「ビジネスコンティニュイティ(事業継続性)とFM」調査 並びに2005WWPへの参加
2005年10月25日から30日までの10日間、JFMAの米国FM調査団として、ビジネスコンティニュイティ(BC)をテーマに、関連企業・コンサル等訪問した。
訪問・講演先は、大学、BC認定団体から鉄道、銀行、メーカー、コンサル等々多岐にわたるが、それぞれから最先端のビジネス・コンティニュティの知見を得ることができた。
また、今年25周年をむかえたIFMAの大会であるWorld WorkPlace(WWP:今年はフィラデルフィアで開催)に参加した。多くのセッションと展示内容、IFMAアワードの1500人を超える大パーティ等々、盛況なWWPの概要をお知らせする。

注)本セミナーに限り参加料は次の通りです。(報告書込) 会員:3000円/非会員:4000円

2006/02/01 企業のセキュリティ・リスクとFM担当者に求められる対策

講師:クロール・インターナショナル・インク ディレクター 坂出 國雄 氏

○概要
企業が抱えるリスクにはサボタージュ、テロなどの外部不法侵入のみならず、知的財産や個人情報漏洩等のセキュリティ・リスクが存在する。
こうした現状の中、テナント企業の危機管理とFMとの緊密な連携が求められている。
以前はFMが対処すべきセキュリティ上の問題とは盗難や不法侵入等の犯罪が主だったが、近年はテロ対策に加え、情報セキュリティや、テナント・出入り業者等のデューデリジェンスが加えられるようになってきている。
○背景
上記の様々なリスクに対処するために、アドバイザリー契約などのコンサルティングが日本でも盛んになってきている。
クロール社は、1972年ジュールス・クロールによって設立された世界最大の総合的リスク・コンサルティング・ファームである。
世界60ヶ所以上に拠点を有し、4000人を超える社員には情報機関のOBや法律執行機関のトップクラスの人材を抱えている。
当社が手がけた最近の事例を紹介するとともに、施設セキュリティのあり方について説明する。

【時間】18:00-20:00【場所】JFMA【参加費】会員2000円/非会員3000円

2006/02/08 JFMAベンチマークデータセンター報告会

講師:オムロン(株) 小林 茂良 氏

JFMAベンチマーク2004年調査の結果の報告を兼ねて、解説します。
今回の調査は今後の国際比較を可能にするため、IFMA(国際ファシリィティマネジメント協会)の質問項目と極力同一にし、また、「総解説 ファシリティマネジメント」のファシリティコスト基準に準拠したものになっています。
大都市を中心にオフィスビルの賃借料が上昇傾向にあり、ファシリティコストの増加が懸念されています。
自社の状況を抜きん出ている企業に照らして評価し、最良の方法を自社に取り入れるヒントを得るよい機会になることと思います。

【時間】18:00-20:00【場所】JFMA【参加費】会員2000円/非会員3000円

2006/02/23 居住系賃貸住宅におけるリスクマネジメント

講師:(株)明和住宅販売流通センター 代表取締役 塩見 紀昭 氏

今まで賃貸住宅管理についてクレームトラブルの処理と言った考えはあったが、残念ながら「リスクマネジメント」という概念は皆無であった。
一方、不動産ファンドという新しいオーナーの出現、コンプライアンスを重要視する数々の法施行などで、今までのようにクレームだけを処理をしておけば良いという事では事足りなくなっている。
今後大事な考え方は専門的なマネージャーとして危険を予知することだろう。透明性、説明責任をしっかり果たし将来のリスクコントロールする必要がある。
今回のJFMAウィークリーセミナーでは具体的な実例を出しながら概念ではなく現場に直結した話をしたい。私は経営者であると同時にプレイヤーでもある。
日々、目の前に危険が差し迫っている現状の一端を共有できたら幸いである。

【時間】18:00-20:00【場所】JFMA【参加費】会員2000円/非会員3000円

2006/03/01 オフィス変革の最近の動向を総括する

講師:明豊ファシリティワークス(株) 代表取締役社長 坂田 明 氏

デジタル化、モバイル化、ブロードバンド化等に見られるIT環境の進化や、グローバルな競争環境におけるビジネススタイルの変化により、オフィスワーカーのワークスタイルそのものが変わってきている。
それと同時に、これまではコスト削減の対象と見られがちだったオフィスに求められるものも急速に変貌を遂げている。
特に、「オフィスは経営マターである」との認識を経営者が次々に持つようになり、経営ビジョンに直結したオフィスや、ホワイトカラーの生産性向上に配慮したオフィスが増えてきている。
弊社がオフィスデザインやプロジェクトマネジメントを通して肌で感じている昨今のオフィス事情について、事例を交えながら説明する。

【時間】18:00-20:00【場所】エンパイヤビル会議室【参加費】会員2000円/非会員3000円

2006/03/08 サスティナブル建築の展開・CASBEE活用と設計の推進・評価例

講師:鹿島建設(株)建築設計本部 佐藤 正章 氏

サステナブル建築は、持続可能な社会に貢献する建築である。このサステナブル建築の展開に関する最新の話題として、下記を紹介する。

【時間】18:00-20:00【場所】JFMA【参加費】会員2000円/非会員3000円

2006/03/15 「日比谷共同溝」見学セミナー(先着30名様限定)

--共同溝を見ずしてエネルギーもITも語れない!!--
ご案内:国土交通省 関東地方整備局 東京国道事務所

【時間】15:00-17:00【場所】霞ヶ関・日比谷地区【参加費】会員2000円/非会員3000円

2006/03/22 改正大気汚染防止法のVOCとビルの臭気問題

講師:三菱マテリアル資源開発(株)祐川 英基 氏

--訴えられるビルの臭気問題とそれぞれの対策法--
平成17年6月10日に大気汚染防止法の政令が公布され、何年かぶりに排出の新規制として揮発性有機化合物(VOC:Volatile Organic Compounds)の規制が導入され、本年5月より正式スタートする。
このVOC規制は、主に印刷、塗装業などに適用される法律であるがベストミックスと言うキーワードでさまざまな分野に於いても取り組みが望まれている。
また、ビルや室内におけるシックハウスでよく聞くVOCもある。
 このVOCと大気汚染防止法規制のVOCは関連するのか、更にビルを取り巻く環境問題として訴訟にまで発展してしまう臭気問題。これらをそれぞれの対策を含め解説する。

【時間】18:00-20:00【場所】JFMA【参加費】会員2000円/非会員3000円

2006/04/05 地球環境を守る最先端塗料と剥離技術 --無機・キトサン・無公害--

講師:日本剥離洗浄技術協会副理事長 高橋 克美 氏
講師:恒和化学工業(株)取締役 河野 孝治 氏

鉄は自然界では錆の形状で存在する。放置すると元の状態である酸化鉄(錆)の状態になろうとする。
 ところで、同じ鉄であるのに橋やタンク等と比べ、建築に使用されている鉄はなぜ早く錆が発生するのか?
それは、一つは酸化皮膜があること、もう一つは塗料が違うことにある。
 錆よりも美観を重視しがちな建築物を如何にして錆から護り建物の価値を維持すべきか等、長期的展望に立った建物リニューアルの在り方について、FMerとしての必須の知識を分かり易く説明する。

【時間】18:00-20:00【場所】JFMA【参加費】会員2000円/非会員3000円

2006/04/19 東京都有形文化財・本郷森川町・「求道会館」見学セミナー

ご案内:求道会館代表/集工舎建築都市デザイン研究所所長 近角 真一 氏

京都駅烏丸口の関西電力京都支店、岡崎の京都府立図書館、烏丸御池の京都市役所、その北隣の島津製作所河原町別館、京都御所の北、寺町今出川の同志社女子大学ジェームス館・栄光館、それに東大路通吉田界隈の京都大学旧本館(現在の百周年時計台記念館)・建築学教室本館・旧東方文化学院京都研究所(現在の京都大学人文科学研究所東洋学文献センター)等々自ら教鞭をとった京都を中心に数々の作品を残しているプロフェッサーアーキテクト武田五一は、仏教界の刷新を志し欧州の宗教事情をつぶさに経験してきた宗教家近角常観との邂逅により、12年に亘る設計期間の末、大正4年文京区本郷の地に「求道会館」を生み出した。
 戦後長らく閉鎖されていたが、平成6年に東京都の有形文化財に指定され、平成8年から6年間修復工事が行なわれ、平成14年6月にオープンした。

【時間】15:00-17:00【場所】本郷6丁目「求道会館」【参加費】会員2000円/非会員3000円

2006/04/26 日本建築学会賞!!「三井本館の保存と開発を両立させた一連の取り組み」

講師:(株)日本設計 建築設計群チーフアーキテクト 黒木 正郎 氏 

『隣接の三井本館を保存しながら超高層複合ビルの開発を行う、「歴史的建築物の保存と開発との両立」を目指した東京都創設の「重要文化財特別型特定街区制度」第1号の適用を受けた、まさに昭和の名建築三井本館とシーザーペリ&アソシエーツのデザインアーキテクトになる日本橋三井タワーとの「妙なる調和」を実現することを可能にした「類稀にして卓抜な開発手法」について、講演する。

【時間】18:00-20:00【場所】JFMA【参加費】会員2000円/非会員3000円

2006/05/10 経営指標にみる国内企業のCRE戦略(活用不動産の再構築)の動向

講師:プロパティデータバンク(株)板谷 敏正 氏

不動産の有効活用や業務効率化などの観点から、企業不動産(Corporate Real Estate:CRE)に関する戦略が各企業で構築、実践されている。
本セミナーでは、公開されている国内企業の経営指標を分析・評価することにより、業界・業種別のCRE関連の経営指標や、推察される各企業のCRE戦略の動向などについて報告するものである。

【時間】18:00-20:00【場所】JFMA【参加費】会員2000円/非会員3000円

2006/05/24 「2005年六本木ヒルズオフィスライフ調査」を読み解く

講師:森ビル株式会社 橋本 茂一郎 氏

「ヒルズ族の価値観・エリア志向」を読み解いた、FMerにとってはある意味ショッキングなレポートといえます。

【時間】18:00-20:00【場所】JFMA【参加費】会員2000円/非会員3000円

2006/05/31 FMerに求められるコンプライアンス --建築関連法規を中心として--

講師: (株)NTTファシリティーズ 南木 政博 氏
講師:  弁護士 佐藤 貴美 氏

最近、耐震偽装やホテル違法改造など建築界を揺るがす事件が相次いで起きており、大きな社会問題にもなっている。
新築の計画段階から途中の増築や模様替を経て解体に至るまで、建物には常に法律が関係しており、建物維持管理を担うFMerの存在も問われはじめている。
2005年11月末に、ビルオーナーも意識しつつ、建物維持管理業務を法律面から捉え、コンプライアンスの重要性を記した「ビル管理のための建築関連法規ガイドブック」が発行された。
本セミナーでは、上記ガイドブックに記載された、ビル管理業務に関連した建築法規チェックシート、建築物等に関連した事故と責任に関する法律知識の概要、判例などをわかりやすく説明する。

【時間】18:00-20:00【場所】JFMA【参加費】会員2000円/非会員3000円

2006/06/07 最近の地震防災対策関連の動きと「構造FM」の展開

講師:(株)NTTファシリティーズ  柳井 正 氏

阪神淡路大震災から11年。西日本では東海、東南海・南海地震の発生が切迫しており、首都圏では巨大地震の間でM7級の直下地震発生の可能性が高いなど、日本は地震の活動期に入っていることが指摘されています。
国としても地震防災についてのさまざまな施策の推進を図り、建築基準法、耐震改修促進法も相次いで改正されました。
「既存不適格建物」などの既存ストックをいかに利活用するかが重要な課題で、「負の遺産」を「有効な財産」に改善していく普段の努力が必要です。
 そのためには、施設のライフサイクルにおいて、「構造エンジニアリング技術」と「ファシリティマネジメント」を融合した『構造FM』を展開することにより、「経営戦略的な観点」からの「適正な安全性確保」についてマネジメントすることが必要となってきています。

【時間】18:00〜20:00【場所】JFMA【参加費】会員2000円/非会員3000円

2006/06/14 ファシリティの品質とLCC〜ブリーフィング(プログラミング)の大切さを知る〜

講師:大成建設(株) 成田 一郎 氏

品質やLCCは時代の要請により大きく進歩してきている。かつてはその必要性を訴えることが建築関係者の仕事であったが、現在はクライアントや利用者から求められる時代になってきている。
 しかし、現在、品質やLCCを論じる時、作り手の論理を中心考えられていないか。限りなく品質を向上し、限りなくLCCを提言すればよいのであろうか。その手法や技術を考える時に、何のための品質なのか、何のためのLCCなのか考える必要がある。
 本来求めるものは何なのか。その目的のために品質やLCCを考えなければならない。その根拠を建築使用者のニーズから、究極は人類の幸福にまで考慮する必要があるのではないか。
ここでは、FMの視点から、さらには日本の過去の建築から今後の品質やLCCについて考えてみたい。 ひとつの問題提起でもある。

【時間】18:00〜20:00【場所】JFMA【参加費】会員2000円/非会員3000円

2006/06/28 ファシリティマネジャーのキャリアパス

講師:ジョンソンコントロールズ(株) 金 英範 氏

〜欧米から学ぶもの、日本、アジアにおける今後の展望と選択肢〜
 FM業務をインハウスでプロ機能化し、その実績・評価により昇進する仕組み「キャリアパス」が日本においてはまだまだ発展途上である。 
先行する欧米の事例を基に、今後の日本(アジア)においての動向・方向性を探る。FMを生涯業務として身に付けて、企業内昇進、企業外転籍などを通じてキャリアアップする欧米のFMerたちとは対照的に日本では終身雇用に基ずいた部署横断的な人事プログラムにより、社内に「FMのプロ機能」が育ちにくい環境であった。
 また、欧米型経営手法である「ノンコア機能アウトソーシング」と日本型常識の「FM子会社化」の対照性も個人のキャリアパスに大きく影響を与える。
 さて、時代の流れとともに今後の日本企業経営による決断と方向性、それにより形成される「FMerのキャリアパス」にはどのような変化・魅力が秘められているのか?

【時間】18:00〜20:00【場所】JFMA【参加費】会員2000円/非会員3000円

2006/07/05 「TOC有明」ビル見学セミナー 
〜五反田「TOC」初の本格的オフィスビル、今夏、有明に誕生!

五反田「TOC」ビルに見る流通・商業ビルのノウハウをふんだんに盛り込んだ本格的オフィスビルを臨海副都心注目の地・有明地区に今夏いよいよオープン! 
オープン前に施設の全容をお見せいたします。

【時間】15:00〜17:00【場所】臨海副都心・有明地区【参加費】会員2000円/非会員3000円

2005/07/12 公共施設のFM戦略 〜今日的課題と未来への展望〜

講師:(株)ジェイアール東日本都市開発 小林 茂允 氏

財政状況の悪化、少子高齢化、人口減少が現実となってきた中、公共施設を取り巻く環境はますます厳しくなっている。
また、自治体破綻法制の導入が取りざたされる事態にもなってきており、自治体の対応も待ったなしになって来ている。
国においても資産の証券化・売却等が検討されており、新たなマネジメント手法の導入や市場化テストの本格化など、官から民への流れは留まるところを知らない。
 今回はこれらの新たな動向を視野にいれ、公共施設の課題と今後の展望について述べる。

【時間】18:00〜20:00【場所】JFMA【参加費】会員2000円/非会員3000円

2006/07/26 リコー銀座新本社ビル 見学セミナー

「知識創造を簡単に」「人にやさしい」「地球にやさしい」を3つのコアバリューとして「ワークスタイルの変革」「ドキュメントセキュリティ」「環境への配慮」等々5つの実践テーマを掲げ、さまざまな変革に取り組む本社事業所をご覧ください。

【時間】15:00〜17:00【場所】銀座新本社ビル【参加費】会員2000円/非会員3000円

2006/09/06 梓 設計 天王洲新本社ビル 見学セミナー

ランニングコストである「賃料」だけで「自社ビル」並みの理想のオフィスを実現!
ウォーターフロントの景観に調和した開放感のあるガラス張りのビル。
 (東京モノレール及びりんかい線「天王洲アイル駅」徒歩5分)

【時間】15:00−17:00【場所】天王洲 【参加費】会員2000円/非会員3000円

2006/09/13 オフィスのベース性能としてのユニバーサルデザイン

講師:日本郵政公社 似内 志朗 氏

ワークプレイスの存在理由は、「企業の価値向上に貢献できる「知」を産み出すこと。」である。そして、ワークプレイスの役割には、「能動的役割(攻め)」と「受動的役割(守り)」がある。「能動的役割(攻め)」とは、経営者のヴィジョンを伝え、ワーカーが「知」を産み出すキッカケをオフィスにもたらすものである。一方、「受動的役割(守り)」とは、ワーカーが「知」を産み出すに際してのネガティブな要因を取り除き、自己の能力をバリアなく、かつ快適に発揮できる環境を整えることであり、これはオフィスのユニバーサルデザインと重なるといって良い。ユニバーサルデザイン自体は、「知」を産み出すものではないが、「知」を産み出すオフィスの必要条件としてのベース性能である。その特質について述べたい。

【時間】18:00−20:00【場所】JFMA 【参加費】会員2000円/非会員3000円

2006/09/27 ユニバーサルデザイン総合評価手法(CASUDA)による評価

講師:清水建設技術研究所  沢田 英一 氏

オフィスにおいてユニバーサルデザイン(UD)を実践するためには、「@戦略・計画→Aプロジェクト管理→B運営・維持→C評価」のサイクルを回し、継続的な改善を行うことが重要である。今回のセミナーでは、「C評価」を行うためのツールとしてオフィスのUD達成度を指標化する手法を紹介する。本手法は、スケルトン、インフィル、及び運営・維持におけるUD達成度を「基本的な対応事項(コストに係わらず守るべき項目)」と「UDの視点(ワーカーの満足度・生産性、より高い安全性といった、より望ましい方向性)」という2つの観点から評価し、評価点と重要度からUD総合指標を算出するものである。さらに、重要度に基ずいた改善の優先順位を決定する手法についても述べる。

【時間】18:00−20:00【場所】JFMA【参加費】会員2000円/非会員3000円

2006/10/04 「表参道ヒルズ」プロジェクトの概要〜事業経過・方針について〜

講師:森ビル株式会社 中河 吉秀 氏

 森ビル 中河様より以下の点をポイントにお話いただきます。

  1. 表参道の歴史と地域特性
  2. 旧同潤会青山アパート建替事業の経緯と課題
  3. 開発コンセプトと施設計画
【時間】18:00−20:00【場所】JFMA【参加費】会員2000円/非会員3000円

2006/10/11 リスクマネジメントとBCM

講師:株式会社 竹中工務店 辰巳 安良 氏

社会的ニーズの急増しているBCM(事業継続マネジメント)について建物やファシリティの観点から概説する。次に具体例として、地震リスクマネジメントについては阪神淡路大震災における建物・ファシリティの被害事例や対応における問題点などの教訓やそれに基ずき竹中工務店が自社の震災対応BCMの為に開発し活用している「地震防災情報システム」などの具体的改善策について説明する。犯罪リスクマネジメントについては竹中工務店が東京大学と共同開発した「犯罪PML」及び「犯罪リスク診断・評価システム」の概要とオフィス、生産施設、マンションなどへの適用例を中心に解説する。

【時間】18:00−20:00【場所】JFMA【参加費】会員2000円/非会員3000円

2006/10/25 ファシリティマネジャー(FM‘er)としてのアスベスト問題

講師:(株)スミセイビルマネージメント 緑川 道正 氏

昨年夏に突如として浮上したアスベスト問題は、社会・経済・FMの点からも解決済みとして認識されていたものだが、再び大きな社会的関心を持って論じられることとなった。一方、近年のグローバル化、IT化は企業経営やFMにも多様な影響・変化を与え続けている。CSR、コンプライアンス、環境マネジメント、BCM等のキーワードは全てFM(FM‘er)の適否に大きな影響を及ぼす。今回の問題はサプライヤーからの情報提供・改善提案だけでなく、インハウスにおけるFMの重要課題として捉え考えるものである。この問題を通じ、所謂潜在リスクにどう対処するかという企業経営者の危機管理能力が問われ、試される機会が提供されている。本セミナーではアスベストの現況およびFM‘erとしての対応ポイント等を解説する。

【時間】18:00−20:00【場所】JFMA【参加費】会員2000円/非会員3000円

2006/11/01 建築物のCO2排出量と資源消費量の評価について

講師:日比谷総合設備(株) 横山 計三 氏

建築物は、大量のエネルギーや資源を建設時・運用時に消費し、環境に大きな影響を与えています。その建築物の環境影響を評価するためには、様々な方法が考えられていますが、ここでは、産業連関分析に基づき、温暖化防止の面からCO2排出量の評価と循環型社会形成という面からの資源消費量の評価を行う方法について述べます。また、計算例として環境負荷の小さい建物を想定し、従来の建物との比較を行います。

【時間】18:00−20:00【場所】JFMA【参加費】会員2000円/非会員3000円

2006/11/08 FMとワーク・ライフ・バランス 
〜“会社人間”ではこれからの時代は生きぬけない〜

講師:ワークプレイス・リサーチセンター 小田 毘古 氏

「従業員がやりがいのある仕事と充実した私生活のバランスを取りながら、個々人の能力を最大限発揮できるよう企業がサポートすること」をワーク・ライフ・バランスという。働き方と私生活をバランスさせることが、結果としてモチベーションを高め、生産性の向上に繋がる。子育てに時間を割けるよう「ワーク・ライフ・バランス」が使われているが、本来、「もっと自分の生き方を大事にし、自立できる環境を自ら作りなさい。会社人間ではダメですよ」と言っている。これからの知識産業時代で必要なのは、フレキシブルに考え、行動できるワークスタイルだ。それはワークプレイスの多様化にもつながる。これまでの「オフィス=ワークプレイス」の図式は変わっていく。ワーク・ライフ・バランス/ワークスタイル/ワークプレイス/サービスの関係を具体的に説明したい。

【時間】18:00−20:00【場所】JFMA【参加費】会員2000円/非会員3000円

2006/11/22 日本郵政公社のFM 〜施設群における総務事務のサポート〜

講師:日本郵政公社 吉瀬 茂 氏

日本郵政公社の施設は、全国各地に張り巡らされた24,000ヶ所の郵便局ネットワークを形成し、ユニバーサルサービスの重要な拠点となっています。公社のFM部門では、全国各地に広がる様々な規模の郵便局で、建物を直接管理している総務の担当職員に対して、必要となる情報や知識を随時提供することで郵便局をサポートしています。 今回は、総務に携わる職員の集合研修からイントラネットによる業務の「見える化」を実現したサポートシステムの取組みの一部と、FM部門における郵便局サポート体制のService Level Agreement、モニタリング(不満足度調査)、そして自己評価システムの概要を紹介します。

【時間】18:00−20:00【場所】JFMA【参加費】会員2000円/非会員3000円

2006/11/29 FMアウトソーシングとSLA/KPIについて 

講師:東京美装興業(株) 小原 康生 氏

SLAがファシリティマネジメントなどの様々なサービスにおいて研究され導入されつつある背景にはマネジメントを含めた外注化、即ちアウトソーシングという契約形態の拡大がある。従来は種々のサービス実務のみを外注化するアウトタスキングが一般的で、この場合はサービスの方法、頻度・回数、作業人員、提供時間等により品質と対価が受発注者間で契約として定義・決定される仕様発注方式となっている。しかし、ファシリティマネジメントの外注化は正にアウトソーシングであり、戦略的パートナーシップ契約方式でもあるマネジメントの結果・成果・ソリューションによって品質と対価が定義・決定される性能発注方式の契約となる。この方式のいわば「保証書」の役割を果たす為に登場したツールの一つがSLAであり、さらにKPIによる成果評価である。弊社が提供するサービスにおけるSLA・KPIの位置付け、活用状況を紹介する。

  SLA : Service level Agreement サービスレベル合意書
  KPI : Key Performance Indicator 主要管理指標

【時間】18:00−20:00【場所】JFMA会議室【参加費】会員2000円/非会員3000円

2006/12/06 ベンチマークから考えるワークスタイルの変革 

講師:ワークプレイス・リサーチセンター  小田 毘古 氏

JFMAやハイテク業界では定期的にスペース、ファシリティコストなどのベンチマークを行っている。スペースとコストの関係では、働き方の変化が大いに影響する事実が判った。これは、11月セミナーの「ワーク・ライフ・バランス」にも関連している。「家賃の安さを追うより、働き方を変革し、スペースの使い方を変えることが、コスト削減にはよほど利く」。ベンチマークで判明した一つの法則と働き方の変革について具体的事例を中心に紹介する。

【時間】18:00−20:00【場所】JFMA【参加費】会員2000円/非会員3000円

2006/12/13 いま、アウトソーシングとしてのビル管理は 

講師:(株)スミセイビルマネージメント 緑川 道正 氏

グローバル化やIT化に代表される社会、経済、技術、オフィス環境等におけるこの10数年来の大きな変化は、FMの必要性や有効性をより増していると同時に、そのスキームや手法、スキルに対しても時代に追随する変化を促している。 そうした流れの中で、インハウスのFMと並行した、あるいはクロスした変化が、アウトソーシングとしてのFMを代表するビル管理業務(業界、企業、体制、業務、人材)にもこの数年は顕著な形で現れている。 今回は、国土交通大学での講義内容や業界団体での研修資料も題材にして、官庁施設や民間ビルにおけるビル管理業務の現状事例についてお話しする。

【時間】18:00−20:00【場所】JFMA【参加費】会員2000円/非会員3000円